日本屈指の中央分水嶺帯の一角!八幡平市「貝梨峠分水嶺公園」

国道282号線を岩手県八幡平市に隣接している秋田県鹿角市へと向かって車を走らせていると、道路沿い右手側に、陽の光に照らされて眩しく輝くひとつのモニュメントが聳え立っています。ここは日本国内最大級と言われ、北海道の宗谷岬から鹿児島県佐多岬まで一本に繋がる「日本の背骨」と称される中央分水嶺帯の一角になっています。トイレと自動販売機がある公園になっていますので、秋田県へ旅をする際の小休憩の場所としてご利用する方が多くみられます。

分水嶺(分水界)とは?

人間の生活に欠かすことができない自然の恩恵「水」。その水は自然の様々な力によって私たちの生活を手助けしてくれています。例えば山に雨が降り、その山に染み込んで湧き出た水はミネラルウォーターとして飲料を提供してくれています。また、山間部を流れる雨水は川となり、長いルートをたどって流れて行き、やがて海へと注ぎます。海へと注がれた水はミネラルが豊富な為に、各地域の河口付近では数多くの魚介類の養殖棚を目にすることが多く、ミネラル豊富な海で育まれた魚介類は私たちに食を与えてくれます。

その雨水が地上に降り注ぎ、その後川の流れとなった後、ひとつの峰を境界線としてそれぞれ太平洋と日本海へ分岐して流れて行きます。この水の流れる方向を分岐する境界こそが分水嶺という「水を分ける峰」と呼ばれています。

国道282号線を八幡平市から秋田県鹿角市方面へ

岩手県北部に位置している八幡平市は、様々な観光名所や国の特別天然記念物、国立公園、スキー場などが点在している県内でも最大級の広さを誇る観光都市です。とても自然が豊富な土地で、周囲を山々に囲まれた場所に位置しており、岩手県最高峰であり奥羽山脈最高峰でもある岩手山は「南部富士・南部片富士・岩鷲山」と称され、その名称の全てが八幡平市から見える風景を指しています。

その八幡平市は秋田県鹿角市に隣接しており、八幡平市を抜けると秋田県へと入ります。盛岡方面から来られる方は八幡平市へ向かうと、盛岡市のお隣である滝沢市から国道4号線と国道282号線とが分岐していますので、282号線へと進んで下さい。あとはそのままどこまでもただ真っ直ぐ進んで頂ければ秋田県へと向かって行きます。

その秋田県へ向かう途中、道路沿い右側に、天空を貫くかのような銀白色の分水嶺を示すモニュメントが見えてきます。

トイレ・自動販売機・ベンチ・東屋がある小規模公園

この分水嶺公園周辺まで来ると、とあるひとつのことに気がつきます。15分、20分前にコンビニエンスストアを見たのを最後に見かけなくなっていることに。実はこの周辺にはコンビニエンスストアも他のお店も目立ったものはなく、ここから先に行って最初に出てくるコンビニエンスストアは秋田県に入ってからしばらく走った先になっています。その為トイレなどもしばらく走ってからになりますので注意して下さい。


コメント

タイトルとURLをコピーしました