全国屈指の大河北上川の源流近くにある御堂新田の滝(たまぶきの滝)

岩手県岩手郡岩手町という、岩手の名前が3つ揃った場所に、全国屈指の大河「北上川(きたかみがわ)」の源流部があると言われています。その北上川は全流路延長約249キロメートル、流域面積10,150平方キロメートルと,東北第1位,全国第4位という規模を誇る河川源流部のすぐ下の辺りにこの御堂新田の滝があります。

駐車場からすぐに見える手軽に行ける滝

上の写真は駐車場になっていますが、この駐車場に車を停車して下を見下ろすとすぐに滝が流れ落ちているのが目に入ってきます。少しだけ林の中を歩きますが、歩き始めて数分で滝の真正面にたどり着くことができます。

どうしても滝の風景を見に行こうと思うと、山の中を時間をかけて歩いて、ようやくたどり着くようなそんなイメージがありますが、ここの場所はそんなに険しい感じではなく、ある程度出来上がっている林の小道を数分歩くだけでたどり着くことができます。本当に手軽に行けて、高さはないものの、ある程度横幅がありますので、真下というか真正面からご覧頂くとそれなりに迫力があります。

水量が多くなる季節には三又に分かれて落ちる瀑布

毎年春先には岩手県内各河川の水量がかなり増える増水期になります。岩手県内陸部は周囲を数多くの山々や山脈帯に囲まれた盆地形状となっている土地で、山々の雪解け水である雪代水が各河川に流入してくる為に、かなり水位が上昇します。

例えば渓流釣りシーズンが解禁する3月1日は、増水している状態で、さらに雪代水が流入していることで極端に水温が低下し、渓流釣りをするにはまだまだ最盛期には程遠いというような感じになりますが、滝の風景を見る時にはこの増水期はかなり水量が多く、滝の流れ落ちる水も増えている為にかなり迫力のある風景を見ることができます。

ただし、増水しているということはそれだけ危険も伴いますので、くれぐれも無理な位置まで近づくことはやめて、安全を最優先に考えて撮影などを行って下さるようにお願い致します。

北上川の源流部まで行ったらぜひこの場所にも足を運んで下さい

広大な敷地とはお世辞にも言えない小さな滝ですが、世の中には絵になる風景という場所が確かに存在します。この御堂新田の滝もそのひとつだと思います。水面ギリギリから滝を見上げるように撮影してみたり、超広角レンズで広く奥行きのある風景に撮影してみたり、その撮影の仕方によって個性のある写真の仕上がりになると思いますのでぜひチャレンジしてみて下さい。私もいつもはシャッタースピードを遅めにして、滝の水を糸のように撮影することが多いのですが、今回は水量も多かったので滝の力強さを出す為に今回のような撮影にしてみました。


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